会計事務所(税理士事務所)の面接までにやるべき準備と対策とは?

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会計事務所(税理士事務所)の面接までにやるべき準備と対策とは?

会計事務所(税理士事務所)が面接をおこなう理由、基本的な事前準備

会計事務所(税理士事務所)が面接をおこなう理由、基本的な事前準備
①なぜ面接をおこなうのか?
就職や転職の選考に必ずある『面接』ですが、多くの企業が人材を採用する際に時間と労力を費やして面接を実施しています。当たり前にある面接ですが、そもそもなぜ採用企業側が面接をするのでしょうか?
履歴書や職務経歴書だけでは判断できないことを、面接にて確認をしていることになります。
それでは、採用企業側は、面接で何を確認しているのでしょうか?面接の目的は、履歴書・職務経歴書からだけではわからない『人物面』とより詳細な『スキル・経験面』を主に確認する為にあります。
■【人物面】⇒対話力、柔軟な対応力、礼儀作法、円滑なコミュニケーション能力、協調性、リーダーシップ、モチベーション、キャリアプラン・価値観が企業文化にあっているかを確認されます。
■【スキル・経験面】⇒履歴書・職務経歴書に記載されている内容をより詳細に具体的な業務内容も含めて確認されます。
 
②面接準備の前に
履歴書・職務経歴書などに記載した内容を再度チェックして、応募先の業界・企業研究、経歴の棚卸、志望動機、自己PRの整理を行います。
〇参考コラム:会計事務所(税理士事務所)への志望動機の書き方
〇参考コラム:会計事務所(税理士事務所)の求人へ応募する際の自己PRの書き方・伝え方 ポイントと例文

③面接の事前準備
面接前日には、服装、持物、移動経路、面接場所の確認と面接練習はしておきましょう。
■服装
服装は、面接での印象を左右するので第一印象を意識し清潔感のある服装を心掛けましょう。
・正社員の面接の服装
基本的にスーツ着用で臨んでください。顧客が経営者を相手にする仕事でもあり清潔感や信頼感のある服装を意識し好印象を与えましょう。一部「私服OK」の会計事務所もありますので、その指示に従ってください。
男性の場合⇒スーツ(黒・紺・グレーなど落ち着いた色)、ワイシャツ(白または淡い色)、ネクタイ(シンプルなデザイン)、革靴(清潔感があり、磨かれているもの)。
女性の場合⇒スーツ(スカートまたはパンツスーツ)、ブラウス(シンプルで清潔感のあるもの)、革靴(ヒールは低めが望ましい)が無難です。
・パート・アルバイトの面接の服装
オフィスカジュアルで問題ありません。ジーンズやスウェット、サンダルや派手なアクセサリーなどは避けて過度にカジュアルすぎない服装を心掛けましょう。

■持ち物
面接に必要な持ち物は、前日に確認し忘れ物がないようにしましょう。
バッグ(A4サイズの書類が入る)、履歴書・職務経歴書のコピー、求人内容や会社案内のコピー、筆記用具、腕時計、現金・交通系ICカード、ハンカチ・ティッシュ、スマホ、電卓など、その他に指定があれば忘れないように準備しましょう。

■移動経路の確認
面接会場への移動経路は事前に確認しておきましょう。
・出発時間: 面接開始時刻から逆算して出発時間を決めます。
・交通手段: 電車やバスの時刻表・乗り換えを調べておきます。
・ルート確認: 面接場所までのルートも事前に確認しておくと安心です。
面接当日は 5〜10分前には到着できるように計画しましょう。道に迷った場合や交通機関の遅延なども考慮して、余裕を持った行動が求められます。念のため緊急連絡先も確認しておくと良いです。

■面接の練習
忙しくてなかなか、時間が取れない方もおられるかと思いますが、できれば面接前に一度は面接の練習をしておきましょう。一般的に想定される質問内容には答えられるよう最低限準備してください。
整理がつかない場合は、質問と回答を一度書き出してみます。その際、回答を丸暗記せず、要点やキーワードだけを覚えるようにし、一度は声に出して回答の練習をし、自然に答えられるようにします。
回答する際は、長すぎる回答は避けて、「結論→根拠・具体例→まとめ」の順に簡潔に要点をまとめて伝えるようにすると効果的です。また、実際の経験や成果を数字も含めて伝えられるとより説得力を高めることができます。スマートフォンで録画すると、客観的に自分の声や表情などが確認できるのでお勧めです。家族や友人に面接官役を依頼して、模擬面接をしてフィードバックをもらうのも良いです。

会計事務所の面接でよく聞かれる質問

会計事務所の面接でよく聞かれる質問内容は以下のような質問が想定されます。
・これまので経験を踏まえた自己紹介をしてください。
・なぜ会計業界か?、
・会計業務を志望したきっかけは?
・なぜこの会計事務所か、志望動機は??
・退職理由・転職理由は?
・長所・短所、失敗や苦労した経験、克服方法は?
・どのように貢献できるか?
・入社後の目標は?
・キャリアのゴールは何か?その理由は?
・簿記や税理士、会計士試験の資格試験の状況(合格、勉強中、勉強期間、選択理由など)
・独立志向はあるか
・自己PRについて
・現在年収・希望の年収(時給)は?
・入社可能時期は?
・他社の選考状況は?

これらの質問に対し、事前に回答を準備しておき、しっかりと自信を持って回答できるようにしておきましょう。

会計事務所(税理士事務所)の面接当日のポイント

①第一印象・ノンバーバルコミュニケーションを活用する
30~60分で判断される面接は、普段あまりない特殊なコミュニケーションの場です。
人は初対面の相手を短時間で判断する傾向があり、また視覚情報が第一印象に与える影響は大きいと言われています。服装はもちろん、靴の清潔さやシワのない状態も重要です。
また、面接官は話の内容だけでなく、表情や態度、話し方も見ています。
・アイコンタクト: 相手の目を見ながら話す。
・姿勢: 背筋を伸ばしてリラックス。
・声のトーン: 自信を持ってハキハキと話す
面接中は、相手の目を見ることや、自分の言葉でしっかりと話すことが大切です。自信を持って臨むことで良い印象を与えることができます。

②実務スキルや基礎知識・専門知識・資格について
これまでの経験や職務経歴書に関して、具体的な質問をされますので、事前に準備しておきましょう。特に会計事務所(税理士事務所)での実務経験者の場合は、顧問先の業界業種・規模・黒字率・自計化率や担当件数、使用経験があるソフト、一人で完結して業務をおこなったのか?補助か?
税理士資格取得を目指している場合は受験状況や受験科目などについても確認されるかと思います。また、独立志向の有無についても確認されることがあります。

③受ける会計事務所(税理士事務所)のニーズをくみ取る
会計事務所(税理士事務所)の面接では、知識・スキルや経験だけでなく、事務所との相性や将来性も重視されます。
面接では、応募先のニーズを的確に把握し、臨機応変に受け答えすることが重要です。事務所のHPや求人内容から、事務所の特徴・方針・求める人材像を可能な限り情報収集して臨み、実際の面接時に詳細を確認してから、以下の点を意識して事務所のニーズとマッチする経験・スキルなどを強調してアピールします。
・事務所の風土や社風とのマッチングを意識する。
・事務所の特徴や方針に共感する点を具体的に述べる。
・質問への回答には、定着性や入社後の業務の再現性を意識して回答する。
・一方的な自己アピールは避け、相手のニーズに合わせた対話を心がけ、専門性やクライアントとの関係構築能力、協調性やリーダーシップなど、事務所が重視する点をアピールしましょう。
応募先会計事務所(税理士事務所)のニーズを面接時にできるかぎり把握し、それに応える形で自己アピールすることで面接成功の可能性が高まります。

会計事務所(税理士事務所)の面接における注意点

①面接会場の建物に到着した瞬間から面接が始まっていると意識してふさわしい行動を心がけましょう。携帯は電源を切るかマナーモードにして入室しましょう。

②筆記試験・適性検査の有無
専門知識を確認するために、全ての事務所ではありませんが、筆記試験や適性検査が実施されることがあります。面接の案内時に筆記試験・適性検査の有無を確認し、実施される場合は税法や会計に関する基本的な知識、実務知識、一般常識などを復習しておくとよいでしょう。
仮に筆記試験の出来があまり良くなかったとしても、切り替えて面接に臨んでください。

③逆質問
面接では「何か質問はありますか?」と聞かれることも多いです。この機会を活用し、以下のような質問を準備しておくとよいでしょう。質問内容から入社意欲も確認している面接官も多く、質問することによって積極性や仕事への意欲をアピールすることもできます。志望度が高い場合は必ず質問をするようにしましょう。
・事務所の業務内容や特徴について
・働いている社員や組織構成について
・キャリアアップの機会や評価について
・教育研修制度やについて
・事務所の今後の展望や方向性について
事業内容や業務内容に直結しない興味本位の質問やテンプレート的な質問だけでは不十分です。自分なりの意図や具体性を加えて質問をしましょう。
特に実務経験者の場合は、転職理由が払拭できるように自分自身の軸となる事項については、入社後にミスマッチが無いようにしっかりと質問して確認するようにしましょう。

④リモート時の注意点
リモート面接を行う場合は、以下の点に注意しましょう。
・安定したインターネット環境を確保する
・使用するPCやスマホ・タブレットの充電を確認する
・利用するWeb会議ツールの確認
・背景や周囲の環境を整える
・カメラに向かって話し、アイコンタクトを意識する
・声は大きめではっきりと話す
・面接開始時刻の5~10分前にはスタンバイする
・念のため緊急連絡先の確認をしておく
・服装は対面面接と同様に基本的にスーツなどで臨んでください。

⑤面接回数、スケジュールの確認
税理士事務所の採用プロセスは事務所によって異なります。一般的には以下のような流れが考えられますが、1回の面接で結果がでるケースも多いので、確認事項などしっかりと準備して臨んでください。
・書類選考⇒一次面接(場合によっては筆記試験も)⇒二次面接(最終面接)⇒内定

面接の回数やスケジュールは、応募時や一次面接の案内時に確認しておくことが重要で、不明な点があれば、事前に問い合わせしましょう。また、他事務所の選考などが進んでいる場合は他事務所の選考スケジュール調整が可能かどうかも確認して進めましょう。
〇参考コラム:会計事務所(税理士事務所)で内定を受けるか迷ったら 判断基準は?

まとめ

これらの準備をすることで、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。事前準備が整っていれば、当日は普段通りの自分をアピールできるはずです。

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