30代税理士の転職は?成功・失敗事例と年収アップ戦略のポイントを解説!

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30代税理士の転職は?成功・失敗事例と年収アップ戦略のポイントを解説!

30代の税理士は、転職市場で「若手かつ即戦力」として最も評価されやすい年代であり、キャリアアップや働き方の見直しを実現しやすいタイミングです。 実務経験を積んだ30代税理士は、市場から高い需要があります。「年収を上げたい」「より規模の大きな案件に挑戦したい」「将来の独立を見据えて経験を積みたい」など、転職を検討する理由も多様化しています。しかし、選択肢が多いからこそ、「どの道に進むべきか」で迷い、中には転職に失敗してしまうケースも少なくありません。
30代税理士の転職動向から、評価されるポイント、成功・失敗の分かれ道、そして転職を成功させる具体的なステップまでを解説します。

30代税理士の転職市場はどうなっている?

①30代は若手として需要が高い理由
税理士の平均年齢は60歳を超えていると言われており、30代以下の税理士は全体の1割程度にとどまる貴重な「若手人材」です。40代・50代ほどコストやマネジメントの制約がないため、「即戦力かつ長期的な活躍が期待できる」最も魅力的なターゲットとなります。そのため、30代税理士は実務経験がありつつも将来性のある世代として、会計事務所や事業企業から高いニーズがあります。
30代の多くは、税理士としてのキャリアをスタートしてから数年〜10年程度の実務経験を積んでおり、決算対応、税務申告、顧問先対応などで一通りの業務をこなせることが多いです。 20代に比べて案件対応力やクライアント折衝力が高まり、一人で現場を回せる「即戦力」として評価されやすい一方、40代以上と比べて柔軟性があり、新しい分野やツールにもキャッチアップしやすいと見なされています。
また、業務のデジタル化やAIの利用が加速するなかで、ITツールへの抵抗感が少ない30代は、今後の組織変革を担う中核層として期待されています。 税務申告だけでなく、経営者の相談相手やコンサルティングまで領域を広げられるポテンシャルを持つ層として、「即戦力かつ将来性のある人材」として高い評価を受けています。

②求人の増加傾向と人手不足の影響
少子高齢化の影響もあり、会計・税務業界も人手不足に直面しています。DX化による業務効率化が進む一方で、顧問先からの相談も高度化しており、高度な税務やコンサルティングスキルを持つ人材への需要はむしろ高まっています。特に経験者採用の求人は増加傾向にあり、30代で実務経験を積んだ税理士は、まさにその中心的な担い手です。
また、 会計事務所・税理士事務所だけでなく、企業内税理士やコンサルティングファームなど、税理士が活躍するフィールド自体も広がっています。
採用側も人材の獲得のため、年収レンジの引き上げ、勤務地や勤務時間の柔軟化(リモートワーク・フレックスなど)の導入、教育・研修や人事制度などへの投資拡大など、条件改善に動くケースも増えています。 30代税理士にとっては、複数の選択肢を比較しながら、自分の希望に合った働き方を選びやすい環境だと言えます。

③税理士資格保有者の転職ニーズの動向
30代で税理士資格を保有している人の多くは、「年収アップ」「専門性の深化」「ワークライフバランス改善」を目的に転職を検討する傾向があります。 現職で業務の頭打ち感を覚えたり、マネジメントポジションや専門特化ポジションへのステップアップを意識し始めたりする時期と重なるためです。
また、税理士資格を取得したタイミングで一度キャリアを見直す契機になりやすく、「資格を活かせる環境か」「顧客層や案件のレベルは妥当か」「将来のパートナー・役員登用の道はあるか」といった観点で事務所・企業を選び直す動きが強くなります。 特に、事業承継・M&A・国際税務など、付加価値の高い分野に携わりたいというニーズは年々高まっています。
主に以下のような転職先の選択肢があり、それぞれ求められる役割が異なります。
■会計事務所(税理士事務所・税理士法人)
〇大手・準大手事務所:大手企業や上場企業などのクライアントも多く、専門分野(連結納税、組織再編、M&A、IPO、国際税務、移転価格、など)に携われる可能性があり、年収レンジも高めです。
〇中堅〜中小事務所:個人事業主や中小企業のクライアントを中心に税務・会計・経営相談など幅広い業務を担当し一人で完結させる力が身につき、将来的なパートナー・所長候補・幹部候補として採用され、数年単位での承継や経営参加を期待されるポジションも増えています。
〇業種や業務特化型事務所:特定の業界(医療・介護、不動産、IT・スタートアップなど)や、特定の業務領域(相続・資産税など)にリソースを集中させている事務所で、業界・業務知識と税務スキルの掛け合わせで希少性を高めやすく、専門性を早期に確立したい場合に最適です。
■事業会社
〇大手企業・上場企業:経理・財務部門で社内税理士として、決算・税務、連結納税、組織再編、国際税務、税務戦略立案、税務コンプライアンスの強化、M&A対応など高度な税務知識・経験を持つ社内税理士へのニーズは非常に高いです。また、安定した企業で福利厚生やワークライフバランスを重視したい層にも人気があります。
〇中小企業・ベンチャー・スタートアップ:CFO・管理部門責任者などバックオフィス全体をリードするポジションとして、経理・財務・総務・人事を横断して経営に近い立場で活躍できます。
〇金融機関:バックオフィス以外にも資産税や事業承継対策、金融商品や不動産、M&Aなどの税務の知見を活かし、コンサルに近い業務に携わることも可能です。
■コンサルティングファーム
M&A、事業承継、組織再編、国際税務、IPO、再生など税理士の知見を活かした高度なコンサルティング業務に特化し、経営視点からクライアントを支援するキャリアパスが広がっています。
このように、税理士資格保有者は転職市場において様々なポジションでニーズがあります。

④独立・開業の選択肢
30代は、独立・開業を現実的な選択肢として検討し始めるタイミングでもあります。 一定の顧客対応経験や人脈が形成されていれば、「今のうちに自分の看板で勝負したい」と考える税理士も少なくありません。
ただし、独立には、資金計画・営業・マーケティング・採用・マネジメントといった、税務以外の業務も自ら担う必要があります。 そのため、転職先の会計事務所で所長の仕事を近くで学ぶ、相続・事業承継案件の経験、高単価顧問の対応経験、スタッフマネジメントの経験などを積んでから独立するケースもあります。「30代で転職して経験を広げ、40代で独立」というステップを踏むキャリアも十分に現実的です。将来のキャリアを見据えて環境を選ぶ意識が重要だと言えるでしょう。

30代税理士が転職で重視すべきポイント

① 30代税理士が転職で重視すべきポイント
■キャリアパスの明確化と目標設定
「5年後、10年後にどのような税理士でありたいか」を定義しましょう。特定の分野のスペシャリストになるのか、組織のマネジメントを担うのか、あるいは独立を目指すのか。ゴールから逆算して転職先を選ぶことが重要で、目標を設定することで、求人選びや面接でのアピールが一気にブレにくくなります。ゴールが定まらなければ、「失敗する転職」を繰り返すリスクが高まります。
■自己分析とスキルの棚卸し
これまでに担当したクライアントの業種、規模、通常の税務以外にも関与した特殊案件(相続、事業承継、連結納税等)、マネジメント経験、業務改善や効率化した実績などをすべて書き出してください。棚卸しの際は、できるだけ客観的・定量的に洗い出すことがポイントです。これらを整理して初めて、「どのフィールドなら自分の強みを生かしやすいか」「どこを補強すれば次のステップに進めるか」が具体的に見えてきます。
30代は「何ができるか」だけでなく「どのような課題を解決してきたか」「どのように価値提供できるか」という再現性のある実績が評価の対象となります。

② 年収アップ・ポジションアップを狙う方法
30代税理士が転職で年収アップ・ポジションアップを実現するには、「なんとなく高そうなところに行く」のではなく、自分の市場価値を正しく把握し、それを戦略的に高めていくことが重要です。 以下の4つの視点を意識してキャリアを設計していきましょう。
■市場価値を把握する
まずは、自分の現在のスキルが外部市場でいくらで評価されるのかを客観的に知ることから始めましょう。同じ業務内容でも、所属する組織の規模や収益構造によって給与レンジは大きく異なります。「今の年収が業界標準なのか」を知ることが出発点です。
自分の「経験年数」「担当してきた業務の幅」「専門分野」「マネジメント経験」などを整理し、数値ベースで棚卸し、同じような経験・スキルを持つ30代税理士が、どの程度の年収レンジで転職しているか、市場の相場感をつかみます。求人情報や転職エージェントから情報収集を行い、客観的に評価することが重要です。こうすることで、「今の自分の立ち位置」と「目指したいレベル」のギャップが明確になり、何を伸ばすべきかが具体的に見えてきます。
■高付加価値の実務経験を積む
年収を伸ばしている30代税理士の多くは、「付加価値の高い仕事」の経験を積んでいます。
代表的な高付加価値の実務経験の例
〇相続・資産税、事業承継
〇国際税務、移転価格、クロスボーダーM&A
〇M&A・組織再編・事業再生・事業計画策定
〇経営に関わるコンサルティング業務
〇上場企業での経理財務経験(決算、連結決算、有価証券報告書の作成、税務調査対応、予算管理、国際税務など)
これらの経験を積むことで、税務業務プラスαで「経営に直結する専門家」として評価され、かつ対応できる税理士も限られるため、経験を積むほど市場価値・年収が上がりやすい領域です。 「今の事務所でその経験を取りに行くのか」「専門性を磨ける事務所・ファーム・企業に転職するのか」を含めて、戦略的に環境を選ぶことがポイントになります。
■希少性の掛け合わせ
税理士資格に「別の武器」を掛け合わせることで、希少性が向上し年収・ポジションを一段引き上げるうえで有効です。
例えば、
「税理士」×「社労士」
「税理士」×「中小企業診断士」
「税理士」×「相続・資産税の実務」×「富裕層対応・金融機関ネットワーク」
「税理士」×「IT・クラウドツールに強い」×「業務改善・DX推進経験」
「税理士」×「英語力」×「国際税務経験」
「税理士」×「ファイナンス・M&A知識」×「事業会社での経理・財務経験」
といった形で、スキルや経験を掛け合わせることで、「替えがきかない」人材になります。
■マネジメント経験を積む
ポジションアップ、すなわち「マネージャー」「チームリーダー」「将来のパートナー候補」として評価されるためには、マネジメント経験がほぼ必須になります。
〇メンバーの育成・指導、レビュー業務
〇チームの業務配分・進捗管理、品質管理
〇顧問先ポートフォリオの管理、売上・採算の管理
〇所長や経営陣とのやり取りを通じた、組織運営への関与
こうした経験を積んでおくと、「税務ができる人」から「人と組織を任せられる人」へと評価が変わり、結果として役職や年収にも跳ね返ってきます。 なお、「プレーヤーとして現場が好きなのか」「マネジメントに軸足を移したいのか」は人によって違うため、自分がどのバランスを望むのかを事前に見極めたうえで経験を取りに行くことが大切です。

③応募書類・面接で差をつけるコツ
応募書類(履歴書・職務経歴書)は採用担当者が最初に目にする書類であり、面接は自身の魅力を直接応募先へアピールするための重要な場で、工夫が必要です。30代税理士の場合、職務経歴書と面接で以下を意識すると、大きく印象が変わります。
■「実績の具体化」と「再現性」の提示
30代は即戦力として期待されるため、抽象的な記述は避け、「何をどれだけやってきたか」を数字で示しましょう。
「巡回監査を担当」だけでなく、顧問先数(例: 法人20件・個人15件)、業種(製造業・建設業・IT業が中心)担当法人の年商規模(例: 年間5億円規模)、申告件数(例: 法人税〇件/年、相続税〇件/年)、関与プロジェクト数(例: M&A〇件、資金繰り支援〇件)など、具体的な業種・規模・関与度を明記することで、採用側は入社後の活躍イメージを持ちやすくなります。
■「ポータブルスキル」の言語化
税務知識だけでなく、問題解決能力や顧客との信頼構築のプロセス(どのようにして不満を解消したか、など)を具体的に話せるように準備してください。
業務効率化(クラウド導入で申告時間30%短縮)、ミス削減(チェック体制強化でエラー率5%低減)、顧問料アップ(提案で平均10%増)、顧客満足度向上(リピート率95%達成)、チーム連携(業務分担で繁忙期残業20%減)、顧客コミュニケーション方針(月次面談で経営課題を先回り提案)など、これは環境が変わっても通用する「ポータブルスキル」として、高く評価されます。
■マネジメント・教育経験の具体的なエピソード
役職がなくても、後輩の育成や申告書をチェックした経験(例:OJTで2名を主担当へ育成)や、チーム内の業務フローを改善した経験(例:業務分担で繁忙期残業20%減など)は立派なアピールポイントです。「どのような姿勢で後進の指導にあたっているか」は、組織の将来を担う人材として非常に重視されます。
■転職理由と「なぜこの事務所・企業なのか」の志望動機の深掘り
30代の転職では、キャリアの軸が定まっているかが厳しく見られます。転職理由を「現職不満」だけで終わらせず、「自分の〇〇というスキルを、貴社の〇〇という強みと掛け合わせることで、このような貢献ができると考えた」という、応募先の特徴・顧客層・強み・業務などと自身の経験をリンクさせて前向きかつ論理的な志望動機を伝えることで差がつきます。
■5年後・10年後のイメージを明確に
「専門性を深めた上で、チームリーダーとして人材育成にも関わりたい」
「将来のパートナー・後継者候補として、事務所の成長に貢献したい」
採用側に「この人にこの役割を任せたい」という具体的なイメージを与えるよう、職務経歴書と面接で一貫した「活躍ビジョン」や熱意を伝える意識が、内定への鍵となります。
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参考:『会計・税理士事務所に転職する際のよくある転職理由5選 ~退職理由との違いや伝え方のポイント・例文~』
参考:『会計事務所(税理士事務所)の面接までにやるべき準備と対策とは?』
参考:『会計事務所(税理士事務所)の求人へ応募する際の自己PRの書き方・伝え方 ポイントと例文』

④ 転職する際の求人の探し方:税理士特化の求人サービスの活用
30代税理士が効率的に、かつ理想の条件で転職するためには、情報収集の「量」と「質」の両方を担保する必要があります。多様なキャリア選択肢(事務所・事業会社・コンサルなど)を比較するため、複数のルートを組み合わせつつ、税理士特化型の求人サービスの利用が効果的です。
■30代税理士が転職する際の求人の探し方
〇求人サイト: 大手総合サイトで全体像を把握しつつ、税理士・会計士専門サイトも活用しましょう。 これら専門サイトは、事務所の詳細情報などが充実しています。
〇転職エージェント: 専任のキャリアアドバイザーが、「非公開求人」の紹介、キャリア相談、職務経歴書の添削など、転職活動を全面的にサポートしてくれます。
〇友人・知人: 業界内のネットワークを使い、信頼できる知人や元同僚に求人情報を尋ねる「リファラル採用」も有効です。内部のリアルな雰囲気を知れるメリットがあります。
〇企業の採用ページ: 興味のある特定の事務所や企業があれば、直接公式採用ページを確認しましょう。独自求人や社風が直に分かります。
■30代税理士が転職するうえで、税理士特化型の求人サービスを活用するメリット
30代税理士は、選択肢も広いため特化サービスが有効です。一般サイトでは埋もれやすい「非公開・独占求人」にアクセスが可能で、特化しているため、税理士が真に知りたい情報を事前に把握しやすくなります。
■税理士特化求人サービスの一般的な特徴
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